面接では新人研修についての逆質問が鉄板です。
- どんな社風なのか知りたい
- ブラックかどうかを見極めたい
- 自分の思うような成長が出来るのか確認したい
- 社内での仲間意識はどうなのか知りたい
といった面接を受ける会社の特徴が、新人研修についての逆質問で見えてくるのです。
今回はその逆質問の回答から見える、会社の特徴の統計についてご紹介します。
今から入社する会社、どんな会社なのか少しでも知りたいですよね。
人間関係や休日、残業など、ブラック加減も気になるところです。
しかし、なかなか休日や残業といった逆質問ってできないんですよね…
評価が悪くなりそうで…
そんな時、まずは新人研修についての逆質問をしてみましょう。
実は研修期間やどこで研修をするのかが分かれば、その会社の新入社員に対しての扱いがなんとなく分るんです。
今回は面接での、
- 新人研修についての逆質問のやり方
- 回答から見るその会社の傾向について
をご紹介します。
事前に会社の特徴を知って、あなたに合う会社かどうかを見極めましょう。
私の元面接官としての経験から、面接の対策をこちらの記事でご紹介しています。
あわせてご覧ください。
面接でするべき新人研修の逆質問
面接時には新人研修について2つの回答を知る逆質問をしましょう。
こればかりはテンプレの質問でも聞く価値は有ります。
- 新人の為の研修期間は有るのか、またどれくらいの期間か?
- 研修は社内、社外のどちらでするのか?
新人研修の期間については、新入社員を育てることにどれだけ重視しているかが分かります。
外部研修と内部研修にはそれぞれ特徴があり、会社が新人をどう育てたいのかが現れます。
この2つの回答が分かれば大体、その会社の感じが分かるでしょう。
新人研修についての逆質問は、大きく4つの答えに分類されるはずです。
- 研修が無い
- 全て外部研修である
- 外部研修と自社研修を使い分けている
- 全て自社で研修
それぞれの回答により、どんな傾向の会社なのかを次の章から紹介していきます。
逆質問回答1:研修が無い
研修期間が無いとは正直に言わないと思いますが、例としては
こんな感じの返答ではないでしょうか。
大体の会社では入社後に業務を覚える為の期間が有るはずです。
中途採用であったとしても、会社の仕組みやルール、重視するポイントなど、違う所だらけですからね。
規模が小さな会社に多いです。
以下のことが考えられます。
教える人がおらず、また、人手がなく教える時間も無いということが容易に想像できます。
また、会社側としても教育を軽く見ており、本人の努力でなんとかなると思っていることが多いでしょう。
結果を出すことが社員の一員であると認める社風に多いですね。
良くも悪くも根性タイプの人に合う職場でしょう。
教える人がいないので、いわゆる現場たたき上げです。
成果を重視する傾向で、力関係がハッキリとしている時が多いですね。
好きな言葉は根性です!というような会社です。
ブラックの可能性が有るのでお給料や残業、人間関係まできっちりと聞きましょう。
逆質問回答2:全て外部研修である
全ての新人研修を外部の研修機関で行います。
少し大きめの中小企業で見られますね。
以下のことが考えられます。
外部研修には多額の費用が発生します。
新入社員の為にその費用が負担できるという事です。
しかし、違う見方をすれば教育できる人がいない、人手が足りない、教える時間がないということが想像できます。
少し大きな会社であれば、時間がないということは当然、残業や休日出勤の多さが予想できますね。
多額の費用を掛けている点から、社員教育は大事だという意識は有るようです。
中小企業で社員教育の経験が浅い会社に多いですね。
ですので、教えられる人の側に立った考えができない可能性が高いです。
技術的な社内指導ができないので、仕事の原理原則が学べないかも知れません。
小さな会社であれば、少ない予算を回すほど社員を大切にしているとも捉えられます。
外部研修は内容にもよりますが、一般的には協調性を鍛える自己啓発研修が多いです。
ですので、会社自体も仲間意識を非常に重んじる傾向が有ります。
仲間が苦しんでいれば、自分の身を犠牲にして助ける。
自己犠牲の精神を大事にするという感じです。
悪く言えば自己犠牲の押し付けです。
以上のことから、信頼関係や絆などを重んじる傾向にあると考えられます。
仲間意識を求める方には良い会社かも知れません。
逆質問回答3:外部研修と自社研修が有る
自社で出来る研修は自社で、出来ない研修は外部の研修機関で行います。
新入社員の為に、ある程度の費用も人手も用意できる会社ですね。
外部研修も選択式であれば、社員のキャリアアップを考えている会社でしょう。
社員は宝と言うような会社ですね。
ただ、必要な研修を全て自社で出来ない会社は、時間の問題を抱えている可能性が高いです。
また、外部研修が選択式ではなく必須の研修であれば、自己啓発系が多いことが考えられます。
会社が中規模以上になってくると、このパターンの研修方法が一番多いのではないでしょうか。
以下のことが考えられます。
どうしても外部研修となると自己啓発系が多いです。
それを取り入れているということは、
- 全員がリーダーや幹部を目指すべき
- 仲間意識と根性で仕事が成り立つ
と考えているかも知れません。
根性を育てる為に行っている研修自体がパワハラであることも。
外部研修を取り入れている場合は、どのような外部研修を行っているかの確認は必要でしょう。
仲間意識に重点を置いて、リーダーや幹部になりたいと思っている人に向いている会社ではないでしょうか。
逆質問回答4:全て自社で研修
比較的大きい会社に多いでしょう。
- 教育専門の担当者がいる
- 教育機関がある
- 研修期間のスケジュールがしっかりと決まっている
など、新人研修に重点を置いて、独自の教育システムを構築できているとみることが出来ます。
そんな会社の特徴としては以下です。
比較的、ホワイトな会社が多いかと思います。
大企業や人気企業に多いです。
是非とも入社したい会社ですね(笑)
一方で、独自の社員を作ることに特化した研修をする為に、全て自社でまかなう会社も存在します。
宗教の様に洗脳とまでは行きませんが、会社の思想を植え付けてしまう研修を行う会社です。
実際問題、小さな会社では内部研修で全てまかなうことは、業績が余程良い会社でないと無理です。
なので、小さな会社で全て内部研修の場合は、研修の内容もしっかりと確認しましょう。
面接でする新人研修についての逆質問のまとめ
- 面接では新人研修についての逆質問は必須
- 新人研修の有無と期間で、その会社での新人の重要度が分かる
- 研修は内部か外部かによって、その会社の社風が見える
- 研修内容は突っ込んで聞くと吉
会社にとって将来の種となるのが、新入社員の皆さんです。
入社してすぐに始まる新人研修。
マナーや自己啓発、技術面やマインドセットなど覚えることが多いです。
しかし、その研修をしっかりすることで、将来の種が育ちます。
その重要度をわかっている会社と、分かっていない会社。
あなたはどちらを選びますか?
面接ではしっかりと新人研修の逆質問をして、会社の傾向を読み取り、あなたの希望に少しでも近い会社を選びましょう。