今回は新入社員の教育で、モチベーションを上げる為に気を付けるべき心構えについてご紹介します。
新入社員を教育しているリーダーやメンターにおすすめの記事です。
新入社員は入ってきた当初は、非常にやる気にあふれていることが多いです。
しかし、自分ができないという現実を目の前に、モチベーションが下がってしまうことが有ります。
あなたも「自分には向いていないかも…」というような弱音を聞いたことが有るのではないでしょうか?
新入社員の教育者にとって、思うようにモチベーションを上げることができればうれしいですよね。
モチベーションを上げることで教育の吸収度も全然違いますからね。
今回はモチベーションを継続的に上げる為の、メンターの心構えをご紹介します。
心構えを良いものに変えれば、教育がスムーズに行えるはずですよ!
スムーズな教育を行う為にも、分かりやすい教育は必須です。
こちらの記事もご参考ください。
ほめる教育ではモチベーションを継続的に上げれない
新人教育ではその気にさせる、やる気を起こすという方向、いわゆるモチベーションが高い状態に持っていく教育が今までの主流ですし、取り組んでいるところも多いと思います。
モチベーションをキーワードにどのような心掛けで教育を行うか?
それを考えたときに現場では「ほめる」を心掛けるパターンが多いです。
学校教育で今まで主流になっていた流れですね。
そのまま会社の研修に活かしていこうということなんですね。
確かに間違いではないでしょうし、実際に成果を出す人も多いです。
しかし、多くの場合、運用中に問題が出てきます。
- ほめられないときどうすれば・・・
- 間違った言動は否定になるし・・・
そう、いろいろな人がいるんです。
言い方が悪いですが常人では行きつかないナナメ上の考え、言動なんかを発したりします。
そんな時、ほめるところを探せますか?肯定しようとできますか?
難しいですよね。
新人のモチベーションを上げるどころか、自分のモチベーションが下がってしまいます。
さらに、ほめることで無駄にプライドや不満度が高くなります。
始めは確かにモチベーションを上げることが出来ます。
しかし、常に継続し、ほめる質を上げなければ満足しないようになってくるのです。
- 周りと比べてしまったり、過去の自分と比べてしまったり…
- 今が過去より「良くなっていない」ことに不満を持ってしまったり…
こういったことは多くの人に当てはまるでしょう。
そして、こういう自己中心的な感情は周りへ非常に悪影響を与えます。
ましてや新人教育中にことが起こってしまうと、教育というプロジェクトの破綻を招きかねないのです。
こういうことから、ほめる教育ではモチベーションを継続的に上げるのことは難しいのです。
※効果的な”ほめる”の使い方も有ります。
”ほめる”と”認める”の使い方はこちらの部下のモチベーションを上げる「褒める」と「認める」の使い方をご覧ください。
3つの心掛けで教育を行う
ではどのような心掛けで行えば良いのか?
まず気を付けなければいけないことが有ります。
それは、人はそれぞれ考え方も違えば育ち方も違うということです。
教育者には、自分のやり方が全て正しいと思い込んでいる人が多いです。
それは自分ができる人間だと認識しているから、やってきたという実績があるからなんですね。
こういう考えで教育をする人がいます。
はっきり言いますと、教育者のエゴであり怠慢です。
教育者になったからには、その人それぞれに合った考えを持たなければなりません。
その考えを忘れないようにしてください。
その上で、私が新人教育で心掛けたのはこの3つです。
・「良くできた」ではなく「助けになった」
・「教える」ではなく「一緒にやろう」
・その人を「上げる」のではなく「感謝を示す」
助けた、感謝されたという感情は誰かに対しての優位性が生まれにくい言葉です。
また、教えると依存心がでるので、一緒に行動し、主導権を与えあくまでもサポートに徹することで独り立ちの精神を養います。
誰かに対して優位を感じさせないようにすることが、全体のモチベーションを上げ続けることの大きな要因になるのです。
自分ではない誰かの為に
人はみな自分が可愛いものです。
しかし、人の価値は自分ではない誰かに対しての行いで決まります。
自分ではない誰かの為に
そう感じて動ける人を育てるのも、教育者となったあなたの価値ではないでしょうか?
上の3つの心掛けも、こういう心構えがあったからこそ持ち続けることが出来ました。
私は教育者としての心構えを持つことは一番大事なことだと思っています。
教育では学校であろうが会社であろうが、人と人とのココロが絡み合います。
その時の感情により、言葉や態度をコントロールするのは本当に難しいことです。
しかし、心構えをしっかりと持っておくことで意外と冷静な判断ができたりします。
教えるということにちょっとつまづいている方。
今一度、心構えを見直してみませんか?