この記事はネガティブ思考の利用の仕方についてご紹介しています。
ネガティブを治したいけどなかなか治すことが出来ないという、悩める人にお勧めの記事です。
他人の心は難しいですが、自分の心も難しいですよね。
- 自分はネガティブだと自覚していて、ポジティブにならなければと思っている。
- ネガティブを治すように頑張っているけど、なかなか心が前を向いてくれない。
分かっているのに出来ないんですよね。
私もポジティブ思考を持っている人を「うらやましい」と思ったことが何度も有ります。
昔はネガティブが過ぎて「面倒くさい奴!」とか「暗い奴!」とか「もうちょっと素直に捉えられないの?」とかよく言われました。
しかし、今では周りからはかなりポジティブな人だと言われます。
根はネガティブのままなんですけどね(笑)
では、なぜポジティブだと言われるようになったのか?
それはネガティブを治すのではなく、ネガティブを受け入れて利用したからなんです。
あなたもネガティブを治すのではなく、正しく受け入れて利用する方法を実践すればポジティブな方向に転換できますよ^^
今回は私が実践してきた、「ネガティブを治す」のではなく、「ネガティブを利用する」方法をご紹介します。
発想の転換をする仕事術としても効果が有りますので、是非ご活用ください。
ネガティブを受け入れる
まず大事なのが「ネガティブをどう受け止めるか?」と自分に問いかけることです。
- ネガティブは悪なのか?
- ネガティブは治さなくてはいけないのか?
- ネガティブにメリットはないのか?
この答えを出すために、今思っているネガティブを治す理由や必要性をもう少し別の視点で見てみましょう。
ネガティブを治す≠ポジティブになる
ネガティブを治すということはポジティブになることだ、とよく聞きます。
はたしてそうでしょうか?
ポジティブとは肯定的にとらえる、ネガティブとは否定的にとらえるということですよね?
ネガティブを「治す」という事はネガティブを悪いこと、否定的にとらえているからこそ、「治す」という表現を用いています。
すなわち、ネガティブを「治す」と思っている時点で否定的であり、ポジティブではないということです。
すなわち、
ネガティブを治す≠ポジティブになる
ということになります。
ややこしいですね(笑)
私はよくこんなことを言って、へ理屈だと言われました。
ネガティブな思考を持たれている方は多いんですよね、へ理屈って(笑)
しかし、こういう視点の切替こそが、ネガティブを利用するための第一歩になるんですよ。
って言ってやりましょう(笑)
ネガティブのメリット
ネガティブは悪である。
そういう風潮って有りますよね。
実際にネガティブから引き起こすデメリットも多いです。
しかし、実はポジティブと同じくらいのメリットがあるのです!
おかしな話ですよね(笑)
では、ここまで読んでいただいた「あなた」にお伺いします。
- 面倒くさいことが多い
- 無理だとあきらめることが多い
- それは違うのでは?と疑うことが多い
- 不安になり考え込んでしまうことが多い
- 自信が無い
この中に当てはまるものは無いですか?
この5つはネガティブのほんの一例です。
しかし、おそらく当てはまるものが有るはずです。
もしかしたら、全て当てはまるかも知れませんね(笑)
では、この一例を使って、それぞれのメリットを見ていきましょう。
面倒くさいことが多い
「面倒くさい」ということは手順が複雑、気力が必要などの問題があり、それに気づいているということです。
問題に気づいているから、面倒くさいと感じるのです。
裏を返せば面倒くさいと感じることが多いということは、問題に対して敏感であると言えるでしょう。
メリット:問題を敏感に察知できる
無理だとあきらめることが多い
無理だと察知している段階で、自分の力を過大評価していません。
そして、達成が少しでも疑わしい場合、リスクを回避する為に無理だと判断します。
やや大げさに考えてしまうことも有りますが、危機管理能力が大きいということなんですね。
メリット:危機管理能力が大きい
それは違うのでは?と疑うことが多い
皆が「良い!」と口を揃えるほど、「本当に?」って感じてしまうんですよね。
あまのじゃく、なんてよく言われました(笑)
違った言い方をすると、物事を客観視して周りの空気に流されることなく疑うということなんですよね。
周りに流されず疑えるって、すごいことだと思いませんか?
メリット:周りの空気に流されず、客観的に物事を見れる
不安になり考え込んでしまうことが多い
- これでいいのだろうか?
- もっと別の方法のほうが…
- そもそもこれで良かったのか?
いろいろな考えが頭をよぎり、なかなか手が動かなかったり。
それは、物事をより良いものにする為に、すごく考えているからなんです
別の方法や是非、成否、いろいろな角度で検討をする。
すなわち多角的に物事を検討出来ると言えるでしょう。
メリット:物事を多角的に見て検討出来る
自信が無い
ネガティブな人で自信家はいません。
それは、「自分なんかよりも他の人の方が上だ」と思っているからです。
自分よりも上だと認めることが出来るということなんですね。
まあ気を遣うくせに、変なプライドだけは高いんで疲れちゃいますけど(笑)
メリット:他人の力を認めることが出来る
全てがこの5つのパターンに当てはまる訳では有りません。
しかし、ネガティブの人には、なるほど!と思えるのではないでしょうか。
このように見方を変えるだけで、ネガティブがもたらすメリットは多いのです。
ネガティブをどう受け止めるか?
ではネガティブをどう受け止めるのか?、という答えを見ていきましょう。
- ネガティブは悪なのか?→NO
- ネガティブは治さなくてはいけないのか?→NO
- ネガティブにメリットはないのか?→NO
今までの項目より、これらの問いにはNOという答えが出せました。
ではネガティブをどう受け止めましょうか?
- 悪ではないですよね?
- 治す必要もないですよね?
- メリットありますよね?
まとめると、
ネガティブは悪ではなくメリットも多いので、治す必要はない
という受け止め方が出来ます。
すなわち、ネガティブは無理に治そうとするのではなく、ネガティブを上手く利用すれば良いということなのです。
無理して出来ないことをするのではなく、出来ないなら出来ない状況を利用するんですね。
「治す」から「利用する」
ネガティブを快く思わない人は、治そうとしますし、治させようとします。
しかし、ネガティブなあなたはわかっているはずです。
無理だ
って。
ですので、先ほど説明した「ネガティブを治すのではなく利用する」ということをすれば、無理なことをせずに、事態を好転させることが出来ます。
当然、ネガティブは悪いものではないと受け入れてくださいね。
ネガティブを利用する為の2つの手順
ネガティブを利用する為には、手順が必要です。
そのままでいてもネガティブのままですからね。
ネガティブを、ネガティブのままにしない。
それは、このわずか2つの手順で出来ます。
- ネガティブを反転させる言葉を唱える
- 前を向いた心を加速させる言葉を唱える
ネガティブになってしまった心を好転させる、魔法の言葉を唱えるのです。
ネガティブを反転させる魔法の言葉
無理、ダメ、出来ない、しんどい、面倒くさい…
ネガティブな心が産まれたときに唱えます。
その言葉は、
「でも」
です。
たった2文字の呪文ですね。
そんなの無理、出来ない…「でも」
アカンわ…しんどいわ…「でも」
うわぁ…面倒くさいなぁ…「でも」
この「でも」に続く言葉を考えてみてください。
そんなの無理、出来ない…でも、少しだけなら出来るかも。
アカンわ…しんどいわ…でも、 もうちょっとだけ頑張ろうかな。
うわぁ…面倒くさいなぁ…でも、少しだけでもやった方が良いよね。
こんな感じで、「でも」の続きは前を向いた言葉になっていませんか?
これは簡単な算数のお話です。
- 「+」はポジティブ
- 「-」はネガティブ
と定義しても不思議はないですよね。
以下の式を見てみましょう。
「+」×「-」
の答えは「-」になりますよね。
「-」×「-」
の答えは「+」になりますよね。
この魔法の言葉「でも」はこの計算式を利用しています。
ネガティブな考えを持った時には、ネガティブな接続詞を付けるだけで、勝手に前を向いた答えが出てくるのです。
最初は戸惑って、何も出てこないかも知れません。
しかし、何度か繰り返すと勝手に前を向いた答えが出てきますよ。
前を向いた心を加速させる魔法の言葉
魔法の言葉「でも」を唱えて、前を向きました。
しかし、ネガティブな人はまた戻ってしまうんですよね。
ネガティブが好きなんです(笑)
とはいえ、せっかく前を向いた答えがもったいないですよね。
ここでもう一つの魔法の言葉です。
前を向いた心に、そのままの方向に加速させる思考を付けます。
その言葉は
「よし!」
です。
前を向いた言葉に、決意を埋め込むのです。
「でも」が慣れてくれば必要が無くなるかも知れませんが、非常に有効な魔法の言葉ですよ!
ネガティブという武器を使う
魔法の言葉「でも」と「よし!」で前に反転する方法を説明しました。
この方法を体得すれば、どんどんネガティブになれば良いんです。
人がネガティブに思うことは不便なこと、都合の悪いことです。
違う言い方をすれば、「改善点」です。
ネガティブは改善という宝の山なんですね。
どんどんとネガティブを出すことで改善点を見つけ出し、魔法の言葉で反転させる。
すると、どんどんと改善されるという訳です。
あなたのネガティブが、公私共に大きな武器に代わる瞬間です。
その武器、使わないともったいないですよ?
ネガティブを治すのではなく利用する為のまとめ
- ネガティブは悪ではなくメリットも多いので、治す必要はない、と受け入れる。
- ネガティブな感情が産まれたら「でも」を付けて感情を反転させる。
- 前を向いた感情に「よし!」と決意を埋め込んで加速させる。
- 利用できるようになったら、どんどんネガティブを見つけ出して反転、改善をする。
ネガティブはほとんどの人が持っています。
その度合いの多い人がネガティブな人と呼ばれます。
その判断基準は「どれだけに前を向いているか」という表面的なものです。
たとえ根っからのネガティブで有ったとしても、表面で反転していれば良いんです。
ネガティブ使いであるならば、ネガティブをとことん利用しましょう。
今回は、ネガティブを利用する方法についてご紹介しました。
ネガティブな感情については、共感していただけることが多かったと思います。
そして、魔法の言葉を使った方法は仕事の改善にも大いに役立ちます。
魔法の言葉を身に付けて、どんどん改善していきましょう。