丁寧すぎる社員教育が生む3つの問題

社員教育を行う教育者で、親切、丁寧な人って部下や後輩からの印象がすごく良いですよね。

分からなかったり、問題が発生して困っていたらすぐに助けてくれるんですよね^^

やはり部下の立場からだと頼もしいですもんね。

社員教育を行う側としては、そういう姿を目指してしまいます。

 

でもですね、ちょっと待ってもらえますか?

 

その社員教育のやり方って…

 

本当に受ける側の人に合った社員教育になっていますか?

 

優しくって、すぐに相談に乗ってくれて、的確に指示をくれる。

問題無いでしょう~って?

 

では改めてお伺いします。

Q

・教育を受けている人は本当に成長できていますか?

・教育者に頼りっきり(依存)していませんか?

・一人で問題を解決する姿勢が見えますか?

答えはどうでしたか?

もし、社員教育を受ける人が依存しているように見えなければ、それは素晴らしい教育者です。

でも、そうでない場合…

それはすでに問題が発生しているかも知れません。

いえ、この記事を読んでいるあなたは、気づいているのでしょう。

 

この記事は

・新入社員を卒業して、一人前になりかけた社員

・新しい役職や役割を与えられた社員

に対する社員教育についてのお話です。

間違った社員教育が生む問題

カワイイ部下、後輩に対する社員教育でよくやってしまう間違いがあります。

それは、

「細かく丁寧に教え込む」

ということです。

 

こんなこと思って社員教育を行っていませんか?

・分かっていないんだから、教えてあげなきゃ問題を解決できないでしょう!

・社員教育なんだから、手取り足取り教えていくものでしょう!

・仲間なんだから教えてあげて当然でしょう!

そうですね。

何もわかっていない社員であれば、手取り足取り教えなきゃいけませんね。

 

そう、何もわかっていない社員であれば、の話です。

 

少なくとも、新入社員のうちに仕事のイロハは教わっているはずです。

実戦はそのイロハを自分で応用しながら、考えて仕事をしていかなければなりません。

 

新しい役職や役割を与えたときもそうです。

自分の頭でどうするべきかを考えていかなければならないのです。

 

それが始まる時期に、一から教えてしまうと部下、後輩にとって問題が起きてしまうことが有ります。

教育は、その時期によって教え方を変化させなければいけないのです。

①問題を解決する力が弱くなる

一から教えてくれるということは、考えるタイミングから下手をすれば答えまでを教えてくれるということです。

困ったときや問題が発生した時なんかは、本当は社員教育としての絶好のチャンスなんです。

 

それを、

「大丈夫?教えようか?」

なんて言ったらそのチャンスを潰しているのと同じなんです。

 

そういった教え方は何か問題が発生すると、誰かがいないと何もできなくなってしまう可能性を引き起こします。

だって考えなくても答えを持ってきてくれるんですから、待ってりゃいいんですもんね。

 

結果、問題が発生してもオロオロするか、人ごとのように対処をする人が出来てしまうわけです。

問題や不具合が起こった時こそ、グッと我慢して答えを持ってこさせるようにしましょう。

 

②慢性的な依存心を発生させる

先ほどの問題に対処できなくなるのは瞬間的ですが、これは通常の業務全般に関してのことです。

・分からないことは調べず、考えず、すぐに聞く。

・どう動いたらいいか指示をもらわないと動けない。

な~んて人、周りにいませんか?

そういう人は、比較的初期段階に手取り足取り教えてもらっている可能性があります。

 

教えてもらって答えをもらう

が慢性化しているのです。

こうなってしまうと、答えを渡さないと不満を覚えるので、根っからの教育が必要になってきます。

そうならない為にも、新人は卒業しているのですから、とことん考えさせるようにしましょう。

③希薄な信頼関係と希薄なやりがい

これが最も危険です。

仕事ができる、とよく周りから言われる人が社員教育を行った時に起こりがちな問題です。

 

仕事ができる人は自分のやり方が決まっています。

だから、社員教育するときもそのやり方を貫きます。

一つ一つの仕事を細かく指示して、言った通りに動かせようとします。

 

でも、やはり経験不足ですもんね、できないんですよ。

そんなとき、できる人は自分で教えながらやっちゃうんですよね。

だってその方が早いし確実に仕事が進められますもん。

 

それに教えながらやってるって思っているから、問題意識もありません。

お決まりの締め言葉は

「こうすんねん。解かった?」

です。

 

こうなった時、教えられる側は目の前でサクサクと問題が解決していくので、出来た、解かった気になってしまいます。

本当は出来ないし分かっていなくても。

 

そうなると、同じ問題でまたつまづくんですよね。

この前、教えたでしょう?

という結果になってしまいます。

 

そうすると、

(自分はこれ以上成長できないんじゃあないか)

(自分はできない人間なんだ)

なんていう考え方に結びついていく可能性があります。

 

また、意欲が有る人は、自分を信頼してくれていない、と感じてしまうことがあります。

上下関係がうまくいかなかったり、仕事に対する意欲がなくなる元ですね。

人間関係のトラブルになりやすいのもこういう流れが有ったりします。

 

出来る仕事を見つけて、どんどん任せていくやり方にしていきましょう。

 

全ては社員教育を行う側の意識で変わる

前項で挙げた問題の中で

①問題を解決する力が弱くなる

②慢性的な依存心を発生させる

は教えられる側の怠慢からです。

・だれかがやってくれる、教えてくれる。

・考えなくても答えが出てくる。

こう考えてしまっているからです。

③希薄な信頼関係と希薄なやりがい

は教える側の自分勝手からです。

 

では今一度、問題と原因を整理をしてみましょう。

①問題を解決する力が弱くなる

問題が起これば答えをだしてあげる。

②慢性的な依存心を発生させる

手取り足取り教えてあげる。

③希薄な信頼関係と希薄なやりがい

答えを見せてあげる。

どうでしょうか?

この中の原因全てに共通することがありますよね?

 

そうです。

全て、教育者がやっているんです。

今ままで挙げた問題の原因は、丁寧すぎる社員教育だという事なんです。

 

しかし、教えられる側の状況やこれからのことを考えるとどうでしょうか?

正しく教育できていると言えるでしょうか?

 

どのケースも良い見方をすれば、優しい、丁寧に社員教育をしている、となるでしょう。

しかし、本当は、教えられる人の成長するチャンスを潰し、教育者の評価を上げる為だけになっているのです。

 

しかも、その教育者の評価が上がるのは一時的です。

当然です。

育っているように見えている部下は、実はそれほど育っていないんですから。

 

 

今、その人にとって、どんな教育が必要なのか?

本当に考えて社員教育できていますか?

問題から逃げていませんか?

 

部下、後輩を思うからこそ、厳しくしたり任せることが必要です。

 

よ~く見てあげてください。

そろそろ信じてもいい時期かもしれませんよ?