小学生の遠足で
「家に着くまでが遠足です!」
とよく言われたものです。
遠足が終わっても、家に帰るまで気を付けるんですよ、というお言葉ですね。
また、中国の「戦国策」という史書に
「百里を行く者は、九十を半ばとす」
という言葉があります。
物事の九割まできてやっと半分だという気持ちを持って、最後まで気を抜かないように。
という戒めの言葉です。
最後まで気を抜かないように、と言われる言葉が、昔も今も年齢年代を問わずに存在します。
最後の詰めが甘い。
耳が痛い人もいるのではないでしょうか?
そんなあなたの為のお話です。
最後の一割が仕事の良し悪しを決める
人は物事の目処がついて、ある程度先の見通しが立つとつい油断をしがちです。
特に仕事の場合、色々な案件を抱えていることが多く、優先順位を考えてしまい、見通しが立った案件は後回しにしてしまったりします。
そうすると、出来ても、ただ間に合わせただけの仕事になりやすく、下手をしたら間に合わなくなってしまうのです。
<先は見えた。これでもう大丈夫だ>
と言って気を緩めるのか、
<最後の一割が重要だ>
とより一層注意を払い、集中して進めるのか。
成果が大きく変わるのは目に見えていますよね。
本当にできる人ってのはラストスパートがお見事です。
学校のテストでも見かけます。
勉強のできる人ほど、最後に見直しをする人が多いですよね。
残りの一割に力をつぎ込めるようになれば、仕事の質も上がり、信頼を得るようになります。
と言ってもなかなか思うように行かないですよね。
では一体どうすれば良いのでしょうか。
最後の詰めのリフレッシュ
計画を進めていると、繰り返しの作業も多くなり、マンネリ化が起こりやすくなります。
そういうときに、前述のような詰めが甘い作業をしてしまいます。
そんな時は、残り一割の仕事に対して、目標を設定し直すと良い効果が得られます。
終わりが見えた
↓
・あと3日でしあげよう!
・期限までにあと10%の目標を上積みしよう!
など、具体的な期限や数字をちょっとストレッチ気味で設定すると、動きやすくなるのです。
目標の設定をし直すことで、計画進行のマンネリをリフレッシュできます。
また、新たな目標ができることで、後回しにしづらくなるのです。
成果を出す事の重要さ
仕事は成果がすべてです。
もちろん過程も大事ですが、それは成果を出すために大事なのです。
成果が出ずして仕事とは呼べません。
こういう心構えが、仕事の質をワンランク上げるのです。
それは最後の詰めにも表れます。
良い成果を残すという信念の無さが、最後の詰めの甘さなのです。
それは根性論でも何でもありません。
如何に最後までその仕事に向き合えるか?
という環境を作り出さなければならないのです。
今の時代はカレンダーやスケジュール手帳、スマホの予定管理など、環境を作り出すツールが溢れています。
それをうまく使いこなし、最後までしっかりと仕事に向き合うのです。
一流の仕事が残り一割にあります。
逆を言えば、残り一割の仕事をおろそかにするものに、一流の仕事はできないのです。
最後まで気を引き締めて、一流の仕事人になりましょう!