本記事は目標達成の為の計画手順とコツについて、筆者自身の教育経験に基づいた対策をご紹介していきます。
「目標を達成したいけど、難しいことまで分からない」
という方におススメの記事です。
多くの企業・部署では月初めや締め日、半期、年度など節目において、目標達成の報告と次の目標の設定をします。
また、個人においても、成長の計画なんかも立てたりするはずです。
しかし個人の目標達成については、
- いつも90%くらいで、目標が達成できない。
- 目標を設定した当初は意識していたのに、だんだんと薄れてしまう。
- 目標を設定したけどなんにも取り組めなかった。
なんてことはないですか?
それは、目標の設定と実行する方法に問題があるのかも知れません。
ちょっとした手順と考え方のコツを掴むだけで、今までよりもずっと楽に目標達成に近づけますよ。
基本的な内容で難しい手法も理論も有りませんので、お気軽にご覧ください。
※ミスの削減にも有効ですが、もしミスが多いとお悩みであれば、まずこちらの記事を読んでみてください。
※新入社員や経験の浅い方は、まず自分の幅を広げましょう。
目標達成の為の手順
手順はいたってシンプルです。
まずは目標達成の為の手順とコツを身に付けましょう。
何の為の目標なのかをハッキリさせる
ただ目標を立てて達成したとしても、効果は薄いです。
その目標を達成することで、どうなるのか?
これが一番重要なのです。
お得意様に〇回訪問するという目標を立てたとして、それは何の為に訪問するのか?が重要ということですね。
新規開拓か、既存顧客への信頼獲得なのか、はたまた、単価アップの為なのか。
その目的によって目標は同じでも、計画がガラッと変わってしまうんです。
ですので、目標に対する目的をハッキリとさせましょう。
目標を設定する項目の現状を知る
現在、自分の力量で達成できる数値を考えてください。
普通に自分だったらこれくらいかな~という数値です。
必ず数値にて目標項目を設定するのがコツです。
数値化していないと、目標が曖昧になってしまいます。
達成できたかどうか、次はどうするのかが分からなくなってしまう為です。
目標が達成できていない人の共通点でもありますので、主観ではなくハッキリと出る数値にしましょう。
月度などの継続するような目標の場合は、その数値の今までの実績を月ごとに出してください。
そして、2か月前からの平均値をその月の数値と定義します。
例:8月の数値は6、7、8月の数値の3か月平均値
3か月平均値を表に落とし込みましょう。
そして自分の力量だと思っていた数値と比較してみてください。
計算式:(3か月平均-自分の力量と思っている数値)
これで目標とする項目での、自分の力量と自分が考えていた力量とのギャップが出てくるはずです。
表にしてみると↓
自分の力量と思っている数値 | 100 |
・6月実績 | 80 |
・7月実績 | 100 |
・8月実績 | 90 |
3か月平均 | 90 |
力量のギャップ | -10(90-100) |
という感じですね。
実績が分からない場合は、考えた数値のみで構いません。
ただし、これからは実績を残すようにしてください。
自分の力量を正しく認識出来ていないと、目標を正しく達成できませんからね。
現状から目標値を設定する
現状の自分の力量が把握出来たら、次にどれだけ成長したいのか、どれだけ伸ばしたいのかをパーセントで考えます。
例えば、売り上げを1割上げたい場合は、10%UPという上乗せを設定します。
上乗せすることで、成長分を強調して認識することが出来ます。
現状から目標値を設定するという考え方を簡単な計算シートにしています。
- 目標上乗せ率に上乗せしたい比率を入力
- それぞれの月の実績を入力
- 実績入力が終わった次月の、空白の行に目標設定値が出てきます
実績入力→目標値が自動設定できるという表になっています。
月次単位の表にしていますので、ご参考までに。
●ここからダウンロードできます。
(※ただの計算ファイルですが、当ファイルをダウンロードしたことによる一切の責任は負いかねますのでご了承ください。)
ファイルは形式でxlsx形式です。
Excelなどの表計算ソフトでご利用ください。
本当に簡易なファイルなので制限は一切ございません。
改変等ご自由に行ってください。
目標達成までの期限設定をする
期限の無い目標は目標とは呼べません。
必ず適正な期限設定をしてください。
期限が先か目標値が先かは、この問いかけで決めてください。
- 目標値を達成する為にはいつまでかかるのか?
- この期限までに、どれくらい達成できるのか?
どちらかの問いかけで答えがでるはずです。
大きな目標になる場合は、必ず工程を区切って小さくしていくのがコツです。
例として、
- 100の目標を達成するには2か月掛かる。
- 半分なら1か月で出来るので、50までの工程を1か月の目標にする。
- 残り50の工程を次月の目標にして100の目標を達成する。
みたいな感じです。
小さな工程に期限を付ければ、現実的に達成できそうな目標値が見えてくるはずなのでお勧めです。
目標達成への計画を実行、継続できる方法で立てる
必ず具体的に「どうやって何をするのか」という計画を立ててください。
目標を達成できない計画は、必ずと言っていいほど曖昧です。
例えば、今月中に100のお得意様を訪問するという目標を立てたとしましょう。
ではその計画は?となると、
- 100のお得意様をリストアップする
- リストの順番通りに訪問する
とこんな感じの計画を立てたとします。
しかし、これではかなり曖昧で、実際に手を付けていくのが難しいのです。
また手を付けられたとしても、継続が難しくなります。
さて、どの部分が曖昧なのでしょうか?
「100のお得意様をリストアップする」を見てみると、
- 100のお得意様は何のデータを元に、何を基準に選ぶのか?
- どのツールでリストアップするのか?
- どこの時間を使って、いつまでにリストアップするのか?
などが、疑問点として浮かびます。
「リストの順番通りに訪問する」では、
- 訪問してどうするのか?
- どういうスケジュールで訪問するのか?
- スケジュール管理は何でするのか?
などでしょうか。
目的が一社あたりの単価アップだとして、もう少し具体的な計画にすると、
- 保管しているお得意様のデータを検索し、取引の少ない順にリストアップ
- Excel形式でリストアップし各データと売りたい商品を記入したリストを作成
- データの検索、まとめは〇日の午後から行い、次の日にスケジュールの計画を立てる
- スケジュールは地域でまとめ、決まり次第アポを取り、Googleカレンダーに予定を入れる
- 訪問先にはリストに記載した商品の資料を渡し、簡単な説明をする程度で押しすぎない
という感じの計画例になりますね。
あくまでも架空の計画なので、細かな突込みはご容赦ください(笑)
これくらいの詳細な計画を作っておけば、あとは動くだけになります。
スケジュールも動き方も計画してありますからね。
曖昧な計画だと、その都度計画を立てて実行しなければなりません。
実行すべき時に工程が多いのです。
ですから、実行の中に計画を立てるという行動が入ってしまい、目標達成へのスピードが遅くなるのです。
結果、目標が達成できなくなってしまうという事なんですね。
ですから、計画を実行できるように計画を立てなければならないのです。
そして、計画のスケジュール管理を入れておくことで、ブレずに予定を実行できるんですね。
Googleカレンダーに登録すれば仲間や上司と共有できるので、複数で計画のスケジュール管理が出来るのでお勧めです。
Googleカレンダーの共通については「時間管理の悩みはGoogleカレンダーの共有で解消」でご紹介していますのでご覧ください。
目標達成への考え方
何事もコツというものが存在します。
目標達成についても同じことです。
特に目標を達成するコツはハッキリ言うと考え方です。
それではいくつかの目標に対する考え方をご紹介します。
目標達成後のイメージを持つ
目標を達成したらどうなるのか。
ハッキリとイメージ出来ている方が目標を達成しやすいです。
イメージが出来ていると先読みが出来るので、動きがとてもスムーズになります。
しかも、不具合が出て目標達成の計画に支障が出そうでも、先をイメージてきていると回り道を選択でき目標達成しやすいです。
綿密な計画が出来ていなくても目標達成を出来る人は、達成後のイメージをしっかり持てている人が多いです。
達成後のイメージはしっかりと持ちましょう。
目標達成が見えたらすぐやり切る
目標達成まであと少し!
こういう時に手を抜いてしまう人を見かけます。
達成への安心からか、違うことをしてしまうのです。
このようにしてしまうと、注意力が散漫になってしまいます。
目標自体を忘れてしまうことが有るんです。
ゴールが見えた時はすぐにやり切るための目標を立てましょう。
同じような内容を「残りの一割が一流の仕事」でご紹介していますので、ぜひご覧ください
実行できる、継続できる計画に重点を置く
目標達成は結果です。
ですので結果を重視、というか目標達成のみに焦点を当てすぎると、検証が出来ません。
なぜ達成できなかったのか?なぜ達成できたのか?
目標の達成にも未達成にも理由があるのです。
途中の計画を実行、継続できていないと、この理由を見失います。
結果、単月などの短いスパンでは目標達成できたけど、その後伸び悩んで達成できない。
こういうパターンに陥ってしまうのです。
実行、継続できる計画に重点を置けば、達成でも未達成でもデータが残ります。
そのデータを利用すれば、達成していれば次のステージへ、未達成なら改善へと進めることが出来るのです。
後々の達成に大きく関わってくるという事ですね。
目標を達成するためのコツまとめ
目標達成の為の手順まとめです。
- 目標を達成するとどうなるのか、目的をはっきりさせる。
- 目標に対する自分の実力を数値化し把握する。
- 継続する目標に対しては3か月平均の数値で考える。
- 目標値を設定する時は伸びしろを上乗せし、どれだけ成長するのかを強調する。
- 目標達成までの期限を設ける。
- 必要であれば工程を細分化して、細分化した工程に期限を設ける。
- どうやって何をするのか、また、いつするのかという、実行かつ継続できる計画を立てる。
目標を達成するコツ、考え方のまとめです。
- 目標達成後のイメージを持つ。
- 目標達成が見えたらすぐやり切る。
- 実行できる、継続できる計画に意識の重点を置く。
今回は目標を達成する手順とコツについてご紹介させていただきました。
目標を達成するにはこの記事だけでは足りないかも知れません。
しかし、共感を覚える部分も多かったのではないでしょうか?
目標の達成は私たちの仕事そのものです。
目標達成までの手順とコツを、この記事で少しでもつかんでいただければ幸いです。